9月に始まったinageimageが、2月に最終発表を終えました。敬愛学園高等学校(千葉市稲毛区)が「総合的な学習」の一環として行うキャリア教育で、1年生が「身近な人をhappyに」とのテーマの下で、地元企業団体からのお題に半年間取り組みます。今年で5年目を迎えるとのことで当社にもお声が掛かりましたが、下請工事屋としては高校生に取り組めるような課題が見つからず、丁度自分自身が困っていた地元千葉市郊外に立地する当社資材倉庫付近のバス路線廃止についてアイデアを求めました。
 とはいえ、こんなお題に高校生が手を挙げてくれるか不安でした。事前情報によると、就職活動と同様やはり大企業や身近なBtoC企業が人気になるとのこと。ふたを開けてみると7名が2班に分かれて参加するとのことで、電車バスを乗り継ぐ遠距離通学者か、昔の私のような交通(バス、旅行)オタクが集まっているかと予想していました。
 ところが、いざ学校に乗り込み顔合わせをしたところ、近所からの徒歩や都市部からの電車通学者ばかりで、特に「田舎のバス」に思い入れはないようです。加えて、生徒同士もそれぞれ「特進」「進学」「スポーツ」と違うコースの別のクラスから集まりこの場が初顔合わせ。どこか他人行儀で、チームのアイスブレークまで時間がかかりそうです。当社を含むサポーター企業は「初回テーマ説明」「中間報告」「最終発表」の3回訪問しますが、千葉市都市計画審議会委員を務めた当時の説明資料などで市の方針などを説明の上、高齢者など地元利用者やバス会社などの各関係者の立場からのアイデア出しを提案しました。

初回定時のガイダンス資料

初回定時のガイダンス資料


 それから2か月弱、早くも中間発表の期日がやってきました。事前に先生からは「過度に期待しないで」「遠慮なくダメ出しして」という要望がありましたが、2班の発表はそれぞれ「答えなし」「全く白紙」でした。このようなプロジェクト型の課題は中小企業診断士として企業研修を担当したこともありますが、今回の相手は15,6歳。「まずは手を動かして、何か出してみよう」としか言いようがありません。そもそもの課題設定があまりにも生徒自身と縁遠かったかと、こちらもこっそり反省です。
 そして2月、最終発表日です。生徒には中間発表後は随時質疑OKと伝えましたが連絡はありません。心が折れてプロジェクトが崩壊したかと心配していましたが、「バスに代わるタクシーを走らせよう」「車いすを乗せられる専用バスを作ろう」と、両班で切り口を変えた提案が出ました。プレゼンテーションもしっかり作られ、発表も堂々と行われました。形を作り締切に間に合わせる根性があれば、中身は後からついてきます。
 さて、今回の発表会は3社合同で、江崎グリコ株式会社さま(17アイス)、千葉市消防局さま(消防団)への提案も見学することができました。17アイスは「17歳に17種類のアイスを自販機で」がコンセプトとのことで、まさに今回うってつけの課題設定と参考になりした。後日学校から準決勝(校内発表会)進出チームが発表されましたが、しっかり勝ち残っていました。
 修了後、教務部長の先生から講評がありましたが、本プロジェクトをキャリア教育推進連携表彰(文部科学省・経済産業省)に応募したところ、協業するサポーター間の連携コーディネートも注文されたそうです。そういえば、当社では今回同席した千葉市消防局さまに「当社はタブレット端末をリースしている」と挨拶したところ驚かれていました。このような地元ならでは縁は、商売抜きで大事にしたいところです。ちなみに敬愛学園高等学校は2003年まで千葉工商高等学校という名前で電気科や商業科も設置され、当社工事担当者にはその両科の卒業生も在籍しています。私も小学生当時そろばんの検定試験会場として来たことがあります。さらに、同校沿革には第5代校長として私の母校水泳部顧問時代に県内初の水球チームを創設した岩瀬和博先生が名を連ねていました。
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千葉工商高校の碑


 最後に、今回参加のお礼としてHOTMANのネーム入タオルセットをいただきました。国内唯一の製販一貫ブランドタオルで、たまプラーザ東急SC勤務時代のテナントさんでもあり、ここにも縁がありました。
inageimage2002オリジナルタオルbyHOTMAN

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VONDS市原訪問

 今回、inageamageサポーター仲間としてサッカークラブVONDS市原営業担当の福井さんとも面識を得ました。偶然にも当社保険代理人石井昭夫さんの本職(?)は市原市サッカー協会4種(小学生チーム)委員長でVOMDS市原の株主です。家業承継直後の初対面時からサッカー談議に花を咲かせています。私も水球に端を発したレフェリーマニアで、東急在籍当時の20年前に上司が社内サッカー部長を務めていた縁でサッカー審判資格を取り、選手経験ゼロながら公式戦でも笛を吹いていました。そのような浅からぬ縁を感じていたところで、改めてクラブハウスを訪問しました。交通手段はもちろん路線バス! 最寄りの喜多バス停までは千葉駅から1日1本直通バスが出ています。以前ここにはクラブのオフィシャルパートナーでもある小湊バスのバスターミナルがあったはずですが、今は更地になっています。当地は市原市湿津(うるつ)地区の中心で、茂原街道の要衝として千葉~茂原間の路線バスが頻発していましたが、ここでも廃止が進んでいます。

喜多バス停、奥の更地は(確か)旧バスターミナル

喜多バス停、奥の更地は(確か)旧バスターミナル


 さて、VONDS市原FCは現在関東リーグ1部所属ですが、既にプロレベルの運営組織を有し、市原市にあるクラブハウスの前面には天然芝、人工芝のピッチ2面が広がります。
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 福井さんは就職1年目で学生時代を新潟で過ごしたことから当地にある日本唯一の実業団水球チームブルボン柏崎KZもご存知とのこと。まずは、お土産代わりに副審旗など昔の審判道具を寄付しながら、当社商品として落雷抑制型避雷針(PDCE)のご紹介。当地でも過去に落雷被害があったとのことで、社内検討いただくことになりました。一方、VONDSさんは企業スポンサーを募集しています。ユニホームなど主だった広告部分は「契約済み」とのことですが、地元からのJリーグ昇格を応援すべく、当社も検討いたします!
ARフラッグを受け取る福井さん。

ARフラッグを受け取る福井さん。