2025年11月は4週連続で同窓会がありました。ここまで集中することは珍しく、それぞれ振り返りたいと思います。前回からのつづき
10月末、シンクタンクに勤める大学研究室の後輩から都市計画学会全国大会シンポジウムの案内が届きました。それによると、今年度は、私の1期先輩の横浜市立大学中西正彦教授が司会、恩師の中井検裕先生がパネルディスカッションのコーディネーターを務めるとのことで、その後の懇親会のお誘いでした。さらに、これに対する返信の形で、清水建設に在籍する若手からエクスカーションプログラムとして同社の温故創新の森NOVAREの見学会案内も届きました。
いずれも、都市計画学会全国大会の参加者に向けてです。今やすっかり縁遠くなった世界ですが、学生時代の専攻として、また30代半ばまでの不動産開発実務家時代を思い出し、やはり興味はそそられます。とはいっても、今や業務的にも社会的にも最上流から最下流に流れ落ちた下請工事屋の身。竣工間際の有無を言わせぬデスマーチに巻き込まれながら「まちのみらい」に思いをはせても、無力感にさいなまれるだけです。もとより、私は都市計画学会員ではないので全国大会に出席することはありません。日本を代表するプロの集まりに、昔かじっていた程度の「一ファン」が混ざっても、話もかみ合わないでしょう。
でも、ここで卑屈になっていては小規模事業としてそこまで、になってしまいます。限られた当社リソースの一つとして、自分が昔取った杵柄を使わない手はありません。懇親会は門前仲町。学会会場がある潮見から最寄の繁華街ですが、京葉線の越中島駅からも歩いて10分ほど。定時で退社して自宅から電車で行っても間に合います。ノリの良い出席表明メールが飛び交う中には、同期星武志さんもありました。大学院修了後も大手ゼネコンで長年都市開発を担当していたことから仕事上のつながりで母校の中井先生、中西さんと連絡を保ってくれていたので、私もその縁で抵抗感なくOBとして顔を出すことができました。前週の東京科学大統合全学同窓会は欠席とのことで、自宅工事以来2年ぶりに再会できる機会です。やがて即席のgoogleフォームで出欠確認が始まりました。私も前週の同窓会でハードルの低さを実感し、締切間際に「参加」と回答していました。

中井先生と中西さん 定年退官パーティより
そして当日、時間ちょうどに到着すると、数人が先に到着していました。学会参加組は懇親会から流れてくるため遅れているようです。私は30年近く続いた中井研究室の第一世代。私を知る近い年代は私が鉄道会社に就職しその後家業を承継したことを知っていますが、初対面の方には都市計画にちなんだ自己紹介が必要かと思い、急遽パンフレットを作成しました。テーマは汎用的で若い世代になじみがあるSDGs。キャッチコピー「Sogo Densetsu Goals」は、千葉市新規事業創出支援事業の中でコンサルタントの方からいただいたものです。その中に「綜合電設のまちづくり」として新事務所移転計画も盛り込みました。
懇親会には、住居・コミュニティ環境が専門の東京都市大学室田昌子名誉教授も参加していたのでこれを見せたところ、「面白そう」との言葉をいただきました。また、URに勤める1期上の先輩からは、後輩をフォローできる関係にないことを気にかけていただきつつ励ましの言葉をいただきました。
ちょうど小学校同窓会の直後ということもあり、これからは自分事として地元で草の根都市計画に取り組む、という前向きな気持ちになれました。鉄道会社で商業施設勤務時代、中井先生に相談に伺った際に「都市計画は封建領主の学問、勤め人には庭師の仕事」と諭されましたが、それとは別の新たな形で地元にご恩返ししようと思いを新たにして、家路につきました。
つづく












