千葉市のごみステーション監視カメラの半年間無料設置、徐々に増えています。
今回は、千葉市中央区の鶴沢公園に設置しました。
防犯カメラは、今日では善良な市民を見守り社会に安心を提供するインフラとして市民権を得ていますが、ひと昔前は「監視カメラ」と呼ばれ、プライバシーを侵害するものと警戒されていました。2010年にはNHK「クローズアップ現代」が特集を組んでいます。。
とは言え、映像の持つ説得力は他に置き換えられるものではなく、事故や犯行現場をニュース番組でスクープ映像として繰り返し放送されることで、その有用性が認知されてきました。最近では「あおり運転対策」としてドライブレコーダーの車載カメラが急速に普及しています。
映像データも、個人が特定できる場合は個人情報保護法に定める個人情報に該当するため、法に基づく管理が必要となります。これに対し、各メーカーや防犯設備協会、助成金を支給する自治体などは、それぞれ設置、運用についてガイドラインを設けています。当社も半数以上の工事担当者が防犯設備士の資格を取得していますが、設置の相談を受ける場所は既にトラブルとなっていることも多く、設置計画には単に「ガイドラインの遵守」以上の慎重さを要します。
それでは、上記の番組が放送された10年前と今はどこが違うでしょうか? 10年前は自分が「監視される側」になりうることも想定されていましたが、今はあまりこの議論を見かけません。確かに、これだけ防犯カメラが一般化した現在、道路や公園など不特定多数が往来する場所であれば、映される側も気になることはないでしょう。では、地元のご近所さんが監視対象になるかも知れない場合は? 千葉市役所が無償レンタルするごみステーション監視カメラは、その効能は理解されつつも、その気まずさから最終的に導入を断念される場合も少なからずあります。
その点、今回設置した鶴沢町自治会様は、強い意志をもって設置されました。 千葉市中央区鶴沢町は、千葉駅に程近く国道126号線沿いながらも閑静な戸建て住宅です。ところが、そのごみステーションがある鶴沢公園は、幅広い道に面していることもあり、気が付くとルール違反のごみが捨てられてしまうとのこと。自治会長様は散歩方々現場を巡視し、都度声がけをしているとのことですが、今回カメラの導入に踏み切られました。設置場所は公園内であるため、公園管理部署とも調整し、また電源は近くに利用可能なものがなかったため、今回は電池を利用します。
鶴沢公園にゴミを捨てている人、見られてますよ。