小規模事業者持続化補助金に採択されました!

本補助金は「小規模事業者が自らの経営を見つめ直し、事業の持続的な発展に向けて経営計画を作成して販路開拓等に取り組む際の経費の一部を補助するもの(中小企業庁HP)」で、全国の商工会議所、商工会の指導を受けながら新規営業に関する事業を遂行し、その事業費について補助が受けられます。全国の採択者はリストの通り。この中の一行が当社です。やはり「合格」はうれしいですね。個人的には「小規模事業者の祭典」と勝手に思っています。
 実際、小規模事業者を経営して5年経ち改めて実感しますが、サラリーマンと根本的に違うのは「上司がいない」こと(当社には母と嫁はいますが)。自分がダラケても誰も尻を叩いてくれません。また、外部出資者がいれば株主総会で出資者から、有利子負債があれば金銭消費貸借契約上のモニタリングを通じて融資元から、それぞれ決算書を元にいろいろ突っ込まれるところでしょうが、そもそも当社にはその両者とも存在しません。結果、資金繰りに窮さない限り何をしても自由、しなくても自由であり、モチベーションは自分で生み出さなければなりません。創業当時に燃えるような事業意欲、社会貢献意識があったとしても、事業が軌道に乗ってしばらく経つと落ち着いてしまいます。多くの小規模事業者はこのように事業を「つつがなく」継続し、引退し、廃業していくのでしょう。当社も父が半世紀前に当時のニュービジネスであったセキュリティ工事で創業し、長年一社下請を続け、病気で倒れるまで、何となくこのような感じでした。
 「何かしなければいけないのはわかるけど、どうしよう? うちには金も知恵も暇もないし、ま、いいか」
 このリアルに対し国も危機感を抱いているのか、平成25(2013)年度に小規模事業者持続化補助金が開始され、以後本年まで継続されています。なお、本補助金は従業員20名以下の小規模事業者が対象ですが、そのうちの半数以上は従業員5名以下の零細企業とすることとされています。特に普段一人で商売をされている個人事業の方々が商工会、商工会議所の経営指導員と新ネタを考える、まさに「小規模事業者の祭典」でしょう。

 当社では、4年前に「介護電気工事の立ち上げ」を補助事業として申請し、採択されました。具体的には高齢者向けBtoC電気工事のマーケティングを行い、その結果を元に本webサイトを制作しました。おかげさまで毎月一定のアクセスをいただき、知名度向上に寄与していることを実感しています。その後何度か二匹目のドジョウを狙いましたが、小規模事業者としては中々「矢継ぎ早」とはいきません。また補助金も広く行き渡らせる必要があり、要綱にも「既採択者は評価上減点要素」と明記されています。
 そこで今回は、前回の採択ネタ「介護電気工事」の新規チャネル開拓で勝負したところ、見事採択! これから社内外のリソースを活用し、中小企業診断士でもある千葉商工会議所指導員から助言を受けながら、販促の仕込みを行います。乞うご期待!