早いもので、本webサイトを立ち上げ、ブログを書き始めてから3年半たちました。内容も更新頻度も、思いつくままでバラバラですが、意外と電気工事や事業承継以外のページも訪問いただいています。その中で、最初に書いた技能講習、特別教育とはは特によく参照されているようで、一時期google検索でWikipedeiaより上に表示されていました!! SEO対策などは行っていませんが、内容は自分が著作にするレベルのしっかりしたものであり、やはりコンテンツが大事であることを実感しました。来春には時点修正した新版が4年ぶりに出版される予定ですが、時代の要請に応じて内容が追加されています。
 一方、工事屋側としては、このように都度追加される特別教育が自社に関係するものであった場合、これに対応しなければなりません。今回は、「墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業の業務に係る特別教育」を全員で受講いたしました。特別教育は、大規模事業所では訓練を受けた安全管理者が自ら講師となる場合もありますが、一般的には技能講習の指定教育機関などが主催する講習会場で集団受講する場合が多いでしょう。これに対し、当社は一昨年の足場の組立特別教育に続き、建設業労働災害防止協会(建災防)千葉県支部様による貸切出張講習をお願いしました。当然ながら主催者側としては最低催行人数はあるようですが、最近仲間に加わった協力業者の方にも参加いただきました。会場は市内のコミュニティセンターを借り、特別教育の開始です。

特別教育開始

特別教育開始


 従来、高所作業における墜落時の備えとして、「安全帯」という綱付きのベルトを用いていましたが、これは日本独自のものだったそうです。そこで労働安全衛生に関する国際規格ISO45001適合させるべく、一気にフルハーネス型を普及させることとなり、本年2月から原則これを使用することとされ、併せて特別教育の対象にも加えられました。また、用語としても、災害防止用具に「安全」などの名称を付することは不可(たばこの「マイルド」セブンと同じ?)のようで、今後は「墜落制止用器具」という新たな呼称が正式には用いられるそうです。
 今回の特別教育の内容は、①各メーカーの取扱説明書をよく読み従うこと、②ベルトはきつからずゆるからず適切に締めること。の二つに集約されるとのこと。フルハーネス型では、同ベルトと違い、「両肩」「胸」「両腿」の5点で体を支え、ショックアブソーバーも付帯されているため、安全性が格段に高まります。その一方、その茶道には一定の高さが必要であり、低い位置(6.75m、ただし建設業では5m)以下では同ベルト型を用いることになります。なお、本講習は建設業以外でも運送業(荷下ろし)などあらゆる高所作業で必要とされるとのことで、標準講習内容は総花的になるそうです。今回は当社の貸切講習であるため、内容も当社向けにカスタマイズしてもらいました。最後に、実際に装着して実技を行い、特別教育修了です。
実地指導

実技指導


 少人数で実技指導も早く終わったため、講師の先生には元請工事業者から求められた事故事例検討会にも参加いただきました。元大手ゼネコンの安全管理部長とのことで、下請工事屋の気持ちに沿った的確なアドバイスをいただきました。

 この後、時間を延長して社内会議を行い、懇親会を行いました。当社は普段全員が自動車通勤であるため、「飲みにケーション」はありません(私の子供時代には色々な思い出もありますが)。今回飲酒可の従業員には、千葉市中心部のコミュニティセンターまで公共交通機関を利用してきていただきました。会場として利用させていただいた鳥万の先代は、当社創業者の父とは少年自衛隊時代の同期で、3年前に引退されたとのこと。現在は同じく息子さんが継いでいらっしゃいます。お互い千葉で家業を継いだ仲間、会計の際にエールを交換してお店を後にしました。