公共事業の入札資格を得てから早2年、色々お声がけいただけるようになりました。
 本日は、千葉市立学校の防犯カメラ更新の入札日です。5年間のリース契約であり、公共事業としての区分は「物品(長期賃貸借契約)」となります。

 入札に参加する場合電子入札がほとんどですが、今回は希望者が一堂に会しての書面入札。ニュースやドラマなどで見かけますが、当事者として参加するのは今回が3回目です。マニュアルを見ながら会社のパソコンで完結する電子入札とは異なり、書面入札は同業者が集まります。事前準備や当日のお作法を学ぶ機会もなかなかありません。初めて参加した時は、社印と入札書持参で入札担当者の方に教えてもらいながら、前の会社の方のやり方を見よう見まねで入札。初めてのお通夜で焼香をするような気恥ずかしさがありました。それもそろそろ卒業、今回は担当と事前に作戦を立て、準備万端で臨みました。

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入札書は封筒に入れます

 開札立ち合いは、相手の顔が見えるだけに当落のリアリティが違います。本日参加者は7社、会社名を読み上げられ出席を取られますが、当社以外はメーカーなど業界的に名の通った会社ばかりです。このうちの1社のみが落札し、後の6社は「残念」です。事前に2種類の入札書を作成しましたが、担当とアイコンタクトの上「高い方」で勝負をかけました。

 入札後、すぐに開札。順に会社名と金額を読み上げれ、当社は4位。「安い方」なら落札できていました(T_T)
 
 一番安い人が総取り、というわかりやすい市場原理に従い、今回は高め狙いであえなく失注。仕様調査、機器選定、原価積算等の準備活動は報われずに「営業費=勉強代」として消えていきました。公共入札の先輩企業からは「麻雀と入札は上がってナンボ」と教えられましたが、その洗礼を受けることとなりました。

 当社が普段請け負う工事の多くは指定価格の下請ですが、そこでは味わえない悔しさを噛みしめながら、担当と車中反省会。こういう経験を積み重ねて、工事請負業者として成長していければと前向きにとらえたいですが、、やっぱりもったいなかった!