新年度に入りました
わが母校、県立千葉高校も、電話(構内交換設備)改修工事が既報の通り無事完了し、新入生を迎えました。
4月は新入生に対する部活勧誘の季節です。そして高校水泳部では早くもプール開きが行われます。
現代の水泳はほとんどが屋内開催の通年競技であり、高校でも私立を中心に屋内プールが増えています。これに対し、私の学生時代はすべて屋外で開催され、特に水球は5月末から千葉県高校リーグが各校プールで行われていました。母校では私の入学2年前に準水球仕様(広さ25×15m、最大水深1.7m)の新プールが完成しましたが温水設備はありません。ここで行われる公式戦は水温18℃前後の時も多く、寒さとの戦いでもありました。当時、千葉県内の水球チームは全国最多の24校を数え、母校は4部制の1,2部で戦っていましたが、温水プールを有する強豪校に対しては、水温面でもホームアドバンテージがあったかもしれません。なお、当時の対戦相手はなぜか東工大進学者が多く、私が東工大水泳部に入部したきっかけも、合格発表で喜んでいる姿を他校の現役合格者に発見されたことでした。
水球チームは、5月末の試合のために4月上旬からプールで練習をしていました。当時私が体感した最低水温は12℃。当時は気合で練習していましたが、今となっては中年の無駄な武勇伝ですね。なお、水温が16度あれば泳げば体が温まりますが、それを下回ると動くだけ無駄でした。また14℃を下回ると、肺が収縮する感覚がわかりました。これに対し、現在の母校水泳部は男女の競泳チームであり、常識的な範囲で活動しています。といっても今年のプール開きは「やっぱり寒い」4月28日とのことで、私も「電話工事屋兼水泳部OB会長」として参加します。おかげさまで、現役生徒からも認識してもらっているようで、電話工事の最中にも陸トレ中の現役生徒に声をかけていただきました。作業服から水着に着替えて、久々に4月のプールで年寄りの冷や水を浴びてきます。
ところで、今回の「当社初の公共工事」では、たくさんの方にご指導いただきましたが、母校出身者の建設業者同窓会「葛城建友会」の先輩諸兄姉には本当に感謝しきれません。同会は、高校近所で毎月月例会を開催していますが、私は2年前に入会しました。参加者は80代の大先輩から少し上の先輩、後輩までさまざまで、職歴もゼネコンや設計等の受注者、公共や民間の発注者、さらに代議士、弁護士等職業専門家まで多岐にわたります。この中で「家業を継いだ」「公共事業入札資格を得た」「母校の工事を落札した」等の節目で様々な立場から多面的な助言をいただきました。今回お手本もない中で初の公共工事の完成図書が当社で滞りなく完成できたことも色々アドバイスをいただけたおかげです。
また、このほかにも今月は建友会会員の栗原裕先輩が手掛けた水木しげるロードのリニューアル秘話が披露されるなど、私が高校時代に志していた都市計画の最前線に触れることもできます。
葛城建友会は、ともすると一社下請で視野狭窄になりがちな状態からバランスをとるためにも、私にとって欠かせない会となっています。
卒業から28年、今が一番母校愛の高まりを感じています。