11月の大雪には驚きましたね。
 普段は都内より積雪が少ない千葉市内でも、弊社資材倉庫では9cmの積雪を観測しました。当日私は福島中通り地方に出張でしたが、当地の方が雪が少なかった位です。ちなみに、出張先ではこんなことをしていました。

 私の高校水球部同期で東京理科大電気電子情報工学科で自然エネルギーを研究する近藤准教授から以前紹介いただいた、小型風力発電設備メーカーの株式会社シルフィードさんから連絡がありました。「先日計測設備を移動してから、風力発電設備に付帯する風速計のモニタ値表示がおかしくなった」とのことでした。これを受け、チェーン規制が解除されたばかりの東北道を駆け抜け、現地でシルフィードさんと配線や発電機の調査を行いました。

風力発電

風力発電


 テスタを片手に絶縁不良や極性などを確認しましたが、一見問題なし。ところが、計測は微弱電圧だったにもかかわらず途中で電線を丸めてあったため、これがコイルとして働き電磁誘導が発生しているのでは? と弊社担当Y氏が発見しました。そこで、電線を伸ばしてから大学で待機する近藤准教授にデータを遠隔確認してもらうと、見事に復活! 研究室と現場の違いはあれど、お互い電気の専門家として得意技を発揮し、任務が完了しました。

 帰社後、この話父にしたところ、とても喜んでいました。父は現役時代に技術者として「自然エネルギーを普及させる」ことを理想に掲げていたようです。そのため1990年頃からいち早く太陽光発電設備の施工にも着手しましたが、事業として好機をとらえられずに撤退してしまいました。父が隠し持っていた事業理念「自然エネルギーで環境貢献」を具現化することが、親孝行であり経営者としての使命であるのかな、と感じた現場でした。