東京理科大学理工学部電気電子情報工学科近藤研究室(准教授 近藤潤次)と、有限会社綜合電設(代表取締役 宮下賢一)は、小形風力発電に関する共同調査を開始しました。
近年、再生可能エネルギーである風力発電に対する関心が高まっており、中でも立地制約および騒音振動やバードストライク(野鳥の衝突事故)などの環境負荷が少ない小形風力発電が注目が集まっています。その一方、いざ設置したものの風況が悪く十分な発電電力量を得られないという事例も散見されます。
風況については、現在環境省やNEDOなどの公的機関がシミュレーション値を公表しています。しかしながら、これらはいずれも設定高さを数十mとしており、高さ十m程度の小形風力発電設備においては必ずしも十分であるとは言えません。また、小形風力発電設備は微小な地形、植生、近隣建築物等の影響を受けやすく、近接地でも発電電力量が大きく異なる場合があります。
本調査では、青森県の風況好適地において高さ10m程度の風況調査設備2基を近接して設置の上計測することで、①高高度の公表数値と低高度の実測値、②微小な地形差異、③複数風車間の出力変動の相関、について比較分析いたします。設置の様子は、こちら。