前回はこちら
新築マンション、着々と進んでいます。外壁ができました。
鉄骨造7階建て、周囲は木造低層住宅が密集していますが、ここは都市計画上の商業地域。近い将来起こるであろう地震とそれに伴う火災、洪水に対して備えるべく、その一方で街の賑わいに配慮しつつ適切な再開発を行い、いざという時に施主様や近隣の皆さまの安全を確保したいところです。
ということを学生時代に専攻し、それを得意とする鉄道会社に就職しました。あれから20年、家業の電気工事屋に立場は変われど心意気は変わらず。電線を通じて微力ながら都市開発を実行中です。ちなみに施主様勤務先の社長に私の出身学科の先輩が就任されました。これも何かの縁でしょうか?
さて、壁ができればいよいよ電気工事もフル稼働。配線工事が待ってます。
照明、スイッチ、コンセント。ワンルームマンションですが、普段暮らしている天井裏にこれだけの電線が走っています。今後は間仕切り壁ができた段階で壁の内側に電線を通します。
また、施主様も具体的なイメージが湧いてくる段階です。図面での確認から現地に入って気づくこともあります。居間にコンセントの追加要望がありましたが、壁ができる前のこの段階なら変更可能です。ただし、あまりにも変更が多いと電気容量の確認が必要になります。
それから、工事現場での電気屋の役割として、仮設電源の準備もあります。こちらは完成時には撤去される運命ですが、それまでの間、同じ現場で腕を振るう専門職人の皆様に使ってもらいます。
これから本設電源の引込も行いますが、建物全体の電気をまかなうために電線は太く重くなります。柱に負担させるため、山形鋼を溶接して引き留め金具を設置します。
これから内装、設備系の各業者で賑やかになっていきます。熱い夏の始まりです。
続きはこちら