3月11日、千葉県中小企業団体中央会様からのご依頼で、我孫子市電設共同組合様にて「電気工事業の事業承継と高齢者向けサービス」をテーマに講演をしてきました。
一口に「電気工事業」と言っても、中身は千差万別です。建設業法上も「電気」「電気通信」「消防(自動火災報知設備)」と免許が異なるうえに、屋内外、新築既設、電線の太さ、設置機器のタイプ、元請下請の別などにより、現場の雰囲気や職人のキャラクターも全く異なります。また、同じ千葉県内ながら、千葉市(房総)と我孫子市(常磐)は別地域の感覚で、普段行く機会もありません。今回お邪魔する我孫子市電設協同組合様は街路灯などを共同受注しているとのことで、防犯の通信工事を行う当社において社歴も浅い私としては、初めてお会いする方々とどんな話ができるか、期待して我孫子に向かいました。
年度末で最繁忙期の中ほぼ定刻にお集まりいただき、いざ開始。最近は中小企業診断士として活動する機会も減り、中央会の方から久しぶりに「先生」と紹介されて一瞬戸惑いました。
前半は事業承継について、40過ぎて家業を継いだ経緯とその際に直面した課題に加え、次に自分は誰に、いつ、どのように承継させるか、についても現時点での考えを伝えました。3年前の企業勤めだった立場からみると、事業承継は「介護離職」でもありますが、自分がこれを敢行したことを振り返るいいきっかけとなりました。
後半は「高齢者向けサービス」について。弊社サービス「介護電気工事」は、商工会議所事業「小規模企業持続化補助金」を利用して市場調査を行いましたが、高齢者を顧客とすることについては、正直一筋縄では行かない部分もあります。この点についても、出席者の方にはリアルな同業者目線で共感いただき、これを元にした活発な質疑で刺激をいただきました。
お題のプレゼンを終えた後は、営業についての情報交換。組合長でヤマトエンジニアリング2代目の戸塚社長は「30年前に当社(父)と現場で一緒だった」とのことで、改めて同郷同業の縁を実感しました。最後に、当社が電設組合に入会していないことから組合の業務内容、加入メリットなどについて教えていただきました。
本講演は、私にとっても同業者として見聞が広がる非常に有意義な経験でした。